2026/03/22
手工具に関する知識と情報

ステンレス製ハンドツールのメリットとは?

多くの人がステンレス鋼と聞いて最初に思い浮かべるのは、AISI 304 や AISI 316 でしょう。
しかし、ハンドツールにおいては、材料選定を単純に鋼種だけで判断することはできません。
実際に材料選定へ大きく影響するのは、材料特性、製造工程、そして最終製品が使用される環境条件です。つまり、一般的によく使われている材料を選ぶのではなく、ハンドツールの用途に最も適した材料を選定することが重要です。
 

ハンドツール向けステンレス鋼の選び方:
 
ステンレス鋼の種類
ステンレス鋼は単一の材料ではなく、主に以下のカテゴリーに分類されます:
1. オーステナイト系ステンレス鋼
2. マルテンサイト系ステンレス鋼
3. フェライト系ステンレス鋼
4. 析出硬化系ステンレス鋼
5. 二相系ステンレス鋼
6. スーパーオーステナイト系ステンレス鋼
 
鍛造品か鋳造品か?
多くのハンドツールにおける材料評価は、通常まず鍛造適性の検討から始まります。
代表的な鋼種には以下があります:
• 鍛造向けオーステナイト系ステンレス鋼
AISI 304、304L、316 ステンレス鋼
• 鍛造向けマルテンサイト系ステンレス鋼
AISI 403、410、420、440A、440B、440C
• 鍛造向けフェライト系ステンレス鋼
AISI 430、439、445M2
• 鍛造向け析出硬化系ステンレス鋼
XM-13、15-5 PH、17-4 PH
• 鍛造向け二相系ステンレス鋼
AISI 312、329、UNS S31803、S32205 など