ラチェットレンチの設計構造原理(両面ハンドル+円形ヘッドハンドル)
ラチェットレンチの構造を説明する前に、歯車設計の原理を簡単に説明します。
ラチェットの原理 1つの爪により、歯車を一方向にしか回転できないようにして(時計回りあるいは反時計回り)、しかも動かす幅は固定です。爪と歯車がかみ合わない時、ラチェットは簡単にこの方向に回転して、カチカチと音がします。反対方向への回転は回転力方向で、トルクが生じます。

上の図からわかるように、ラチェットの回転方向と爪の設定には必然的な関係があります。さらに重要なこととして、通常この両者の密接度と材質の硬度ねばり強さはラチェットレンチのトルクパフォーマンスに影響します。
現在、ラチェットレンチ市場は2種類の構造外型が主流で、1つは丸型ヘッド(Round Head Ratchet)、もう1つは小判型ヘッド(Standard Ratchet)です。両者の構造には根本的な違いがあります。

下の図から非常に重大な2つのポイントが分かります:
- 小判型の歯車は駆動ヘッド(俗にDヘッドと呼ぶ)にあり、丸型ヘッドの歯車はハンドル上にあります。
- 爪の位置と歯車の密接度は、ラチェットレンチにとって生死を分けるポイントです。

丸型ヘッドはSnap-on/小判型はKTC
どうして爪と歯車の密接度がラチェットレンチにとって生死を分けるのでしょうか? その理由は、ラチェットレンチの基本設計は限られた空間でソケットを回転させて締め付けることにあり、トルクが要求されます。そして爪と歯車の密接度は根本的にトルクの常態パフォーマンスに影響します。密接度が悪いと歯が跳ねるあるいは詰る等の現象が発生し、重大な場合はトルクがかからずに、爪あるいは歯が直接破損することがあります。
トルクは欧州DIN/ISOや米国ANSIでも一定の要求があります。下の表は天芸の工場内でトルク試験を行う時に、少なくともISO/ANSIの1.3倍から2倍を要求していることを示しています。歯の数は顧客のOEM要求によって異なります。。使用者の安全を確保するため、一般の正常環境下では何ら危険は発生しません。しかも、耐用性も一般に市場で販売されているラチェットレンチよりも長くなっています。
ラチェットレンチの設計は簡単そうに見えて、実はその中に非常に大きな知識が必要です。部品の軽薄短小設計に注意する場合、一致度や密接度に注意しなければなりません。材質やCNC旋盤加工、熱処理も特に設定や試験が要求されます。これらは全て信頼でき新しいラチェットレンチを製作するために必要な必ず通らなければならない過程です
天芸のトルク試験標準
